ABOUT

MISSION

これまで有名ブランドの裏方として靴作りを行なってきましたが、「品質の確かな靴を手頃な価格で直接お客さまへお届けしたい」という想いから、工房直売のオリジナル靴をスタート。履く人が燦然と輝いて欲しいという願いを込め、明るく光り輝くさまを表す「SANTARI(燦たり)」と名付けました。

 

MANUFACTURE

LAST

靴のデザインと機能を決める重要な要素のひとつであるラスト(木型)の製作は、半世紀以上の歴史を誇る婦人靴のラストメーカーと共同開発しています。紳士靴を作るのになぜ婦人靴なのかと思われるかもしれませんが、ラストに関しては紳士靴よりも婦人靴の方が緻密な設計で作られており、より良いフィッティングを目指すには、経験豊かな婦人靴のラストメーカーとの協業が不可欠だと考えたからです。

 

ラスト 木型

 

PATTERN

型紙には外側半面だけのデザインを描いて型紙にする方法と、内外のデザインを描く方法があります。前者の方法では内側と外側では形が大きく違うため、靴を作る際に革に無理な力が加わり、靴になった際にも形崩れしやすくなります。一方、SANTARIが採用する後者の方法は、多くのビスポークメーカーが採用する方法で、ラストのフォルムに沿った型紙を作るため、革に無理な力が加わらず、形崩れしにくい靴を作ることができます。

 

CLICKING

革は部位によって繊維の方向が違い、伸びやすい方向と、伸びにくい方向があります。型くずれしにくく、長持ちする靴を作るためには、力のかかる方向にあわせ、最適な箇所からパーツを切り出す必要があります。SANTARIでは、単に多くのパーツを切り出すのではなく、適材適所を無駄なく正確に切り出しています。

 

クリッキング 裁断

 

SEWING

縫製は目を凝らさないと分からない部分ではありますが、靴づくりにおいては重要な要素のひとつです。例えば、糸が浮くとその部分からほつれるため、テンションを強くすることで、ほつれを防止することができます。革にあわせた糸や針選び、適切な縫い目や縫い位置、縫製のテンションにいたるまで念入りに作り込むことで、経年による劣化を最小限におさえることができます。

 

ソーイング 縫製

 

LASTING

ラストへの吊り込みはラストに沿ったシルエットを表現するため手吊りで行っています。また、一般的な既成靴は吊り込んでから、クセ付けのために3日から7日ほどラストを入れたまま休ませますが、SANTARIでは革がラストに十分馴染むよう2週間以上を費やします。こうして出来上がった靴は、型くずれしにくく、しかも革本来の柔らかさを兼ね備えた靴ができあがります。

 

ラスティング つり込み

 

BOTTOMING

SANTARIではアッパーとウェルトの取り付けを手縫いで行うハンドソーンウェルテッド製法(底付けのみミシンを使用する九分仕立て)を採用しています。ウェルトを中底に直接縫いつけるため、ソールの反(かえ)りがよい快適な履き心地にくわえ、コルクフィラーが薄く沈み込みが少ないため、履き始めからジャストサイズを履くことができます。また、アウトソールにはレザーソール(イタリア産の底材)と、ラバーソールをご用意し、ライフスタイルに合わせたオーダーが可能です。

 

ボトミング 底付け